立春は季節の変わり目
立春は二十四節季の最初の節季です。現在二十四節季を定めている定気法では、太陽黄経が315度のこと。2022年の立春は2月4日ですが、この一日だけを指すのではなく、次の節季の雨水までの期間を立春と考えることもあります。二十四節季というのは、太陽の運行に基づいて1年を24の節季に分けた季節の分類法のようなもの。昔は日数によって分割されていましたが、現在では黄道を24分割して太陽の位置から求めています。元々は中国で作られたもので、日本では平安時代から使わているそうです。
この頃が一年で一番寒い時期です。暦の上では春の始まりといわれても、今一つ実感がわかない方も多いはず。立春が寒いのは寒さのピークから春に転じる転換点であるため。中国の陰陽五行思想では「陰が極まれば陽に転ずる」、つまりこの季節に寒さが極まり、暖かさに転じて次の春へと季節が移っていくと考えるからです。
日照の一番短い冬至に比べて、日の出は10分早くなり、日の入りは40分短くなって、昼間の時間は50分長くなっています。しかし、昼間の時間が長くなっても、大地の温度が変化するには時間がかかります。ちょうど冬至の頃の日照時間が反映され、今が一年で最も寒い時期になるのです。
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