尿のトラブルに銀杏
銀杏は昔から頻尿対策に用いられてきました。中国古典の本草綱目には、銀杏の薬効として咳を鎮めて頻尿を抑える働きがあるとされます。中医学では子供の夜尿症の治療や、腎気不固の体質改善に役立つとされ、めまい、耳鳴り、手足の冷え、夜間頻尿、尿漏れの治療に利用されてきました。銀杏が尿トラブルになぜ効くのか分かっていませんが、最近の研究で銀杏にはギンコライドという特有の成分が含まれていることが分かり、ギンコライドは血行を良くして、体を温める働きが強力とされ、この働きが様々な尿トラブルの改善に役立っていると考えられています。
銀杏には軽度の毒性があり、大量に食べると中毒を起こしますので、1日10粒以下に止めてください。また、下肢のむくみが夜間頻尿の原因になりますので、日中に弾性ストッキングを用いてむくみを抑制して、散歩や体操でふくらはぎの筋肉を動かしましょう。鍼灸では腰にある命門、腎兪。下腹部の中極、関元。下肢の復留というツボに針と温灸して頻尿治療を行います。
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