皮膚疾患

秋から冬は乾燥によるかゆみを冬は乾燥によるかゆみを訴える患者さんが増える時期。皮膚疾患には鍼灸治療が効くと言われてもにわかに信じがたいですが、意外と奏功する場合があります。皮膚は内臓の鏡と呼ばれ、長引く皮膚疾患には原因治療が不可欠です。

☆皮膚は内臓の鏡

人は恋をすると生き生きとして肌も美しくなるし、心が萎えると皮膚もしおれてきます。お酒を飲みすぎた翌日には顔がむくんだり、反対に下痢が続くと水気が無くなり皮膚は乾燥してきます。「お血」があるとイトミミズのような細絡ができたり、唇や歯茎が紫色になります。

中国伝統医学では皮膚は肺と密接な関係があり、肺の「宣発作用」により皮膚に栄養が送られていると考えています。この為皮膚疾患の治療には肺とその表裏関係にある大腸経（曲池）のツボと血の循環を促す（三陰交）が多用されます。