秋の養生Ⅱ
肺の病気が増える秋
伝統医学の五行(木、火、土、金、水)の考え方では、秋は金の季節で、五臓六腑では「肺、大腸」に対応しています。ゆえに、秋は肺の病気が増え、喘息、秋の花粉症の鼻水、咳をする人が目立ちます。肺は皮膚をつかさどるので皮膚炎が悪化して、かゆみが多くなります。また、夏の終わりごろから下痢や便秘などおなかの調子を崩す人が増えてきます。
鍼灸治療では
咳や痰がある場合、背中の肺兪や肘の尺沢に針をして、かゆみにはうちくるぶしの三陰交、肘の曲池に針をします。おなかの不調には足の上巨虚、おなかの天枢に針。おへそに塩灸を行います。